ハモコミ通信2023年11月号
生活に取り入れたり、仕事で生かすなどしていただけると本望です。
◎自分から変わる
Aさんは、家族とのコミュニケーションで悩みを抱えていました。それは、高校生の息子に話しかけても、返事が返ってこないことです。
そんな時に、職場の先輩から「人は鏡」という言葉を教えてもらいました。
「周囲の様々な人と関わるなかで、相手の 『何か』 が気になるとき、それは自身の 『何か』 を映し出していると捉えてみよう」というものです。
話を聞きながら、息子とのやり取りが思い浮かんだAさんは、自分も高校生の頃は、父親を毛嫌いし、避けていたことを思い出しました。
さらに、最近の自分の行動を振り返ってみると、家では自分も息子と同じように呼ばれてもすぐに返事をしていなかったり、職場でも、仕事を頼まれてもすぐに取り掛からなかったりしていることに気づきました。
それ以来、Aさんは相手の態度や行動が気になったら、まずは自分を振り返り、改めるようにしました。
そうした自己の姿勢が状況を好転させると信じて日々生活しています。
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<コメント>
「人の振り見て我が振り直せ」 は、親や先生からよく言われたものですが、ここで言っている「人は鏡」はややニュアンスが違うようです。
人の振り見て、の方は、自分も同じような場面に遭遇したら、あるいは同じような状況になったら、そういった悪いことはやらないようにしよう、と自戒するものですよね。
即時性はなく、どこか他人事のイメージです。
一方 『人は鏡』 のほうは、誰かが行っている好ましくない行動や態度について、『自身の映し鏡』 と捉え、行動や心グセを省みて改める、というもの。
過去から今に続く自分を問うこととなり、言い訳や 『他人のせい』 は意味がありません。キビシイ捉え方と言えます。
受け入れ難いと感じる場合もあります。しかし、まずはそう捉えて見ようと割り切った時、新しい見え方が生れ、心からの反省につながったりするから不思議です。
◎気づいたらすぐ
やらなければならないと分かっていてもなかなか行動に移せない、すぐにしようと思うけれど引き延ばしてしまうということは誰しもあることでしょう。
インドの格言に「走るより歩く方がいい、歩くより立っている方がいい、立つより座っている方がいい、座るより寝ている方がいい」とあるように、人間はつい楽な方を選びがちです。
仕事の成果は、こうした怠け心を振り切り、行動を起こせるかに左右されます。
「行なうべき」と気づいたことをすぐ実行に移すことを「即行」と言います。これを習慣化するにはいくつかのコツがあります。
第一に、朝目が覚めたらサッと起きる、呼ばれたらすぐ返事をするといった小さな行動から変えていくことです。
第二に、迷う暇もない程の短い時間で動くことです。腰が重くなり、怠け心が顔を出す前に動いてしまうことで勢いをつけることができます。
気づいたら動くという行動を続けることが、良い仕事につながるのです。
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<コメント>
人間はつい楽な方を選びがち、というのは真理ですね。
ただ流されるのをよしとするか、流れに逆らって怠け心を振り切るか、これは大きな分岐点だと言えるでしょう。
即行の習慣化として、小さな行動を変える、とあります。目覚めをスパッとするのはおかげさまでずいぶん前に習慣化できましたが、すぐ返事をする、の方は・・・。
特に相手が妻の場合、都合が悪いと返事が遅れるどころか、しないことも多々あり、指摘されています(苦笑)。
小さな行動と言いますが、どんな状況でもできるようになるには年季が要ります。だからこそ日々意識してやる必要がありますね。
第二の実践もわかりやすくていいですね。習慣化してしまえば、想像するより大変でなくなります。やりましょう!
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