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ハモコミ通信2023年9月号

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生活に取り入れたり、仕事で生かすなどしていただけると本望です。


 

◎請求書の人生と領収書の人生 鍵山秀三郎 イエローハット創業者

“もっと、もっと、もっと"

際限なく求めて欲しがって生きるのは、「請求書の人生」であると、知人の有吉説志様から教えていただきました。

有吉様は、幼い頃お祖母さんから、寺社にお参りした時は「ありがとうございます」と請求書ではなしに領収書のお参りをしなさい、と教えられたそうです。

向上心や探求心は人の成長に欠かせない大切な条件ではありますが、度の過ぎた欲求は人を卑(いや)しくし、ひいては国家の尊厳を傷つけることにも繋がります。

有吉様のお話を通じて、求めるばかりではなく、いま与えられているものごとに感謝の心を持つ「領収書の人生」を歩めと教えていただきました。

日本には領収書の生き方をしている方が大勢おられますが、そういう方は世間から注目されることはありません。

請求書の生き方をする人が派手で目立つのに比べて、領収書の生き方をする人は地味で人目につかないところが共通しているからです。

誰からも注目されず、光の当たらないところで、いつ報われるか分からないことにも心を込めて取り組んでおられるそのお姿からは、卑しさは微塵(みじん)も感じられません。

他人に頼ったり、求めたりすることなく、人の役に立つことだけを念頭において、一途に歩み続けるお姿は、人を惹き付ける豊かな魅力を備えています。

このような方々は、お互いに住む世界は異なっていても、一度会っただけで朴訥(ぼくとつ)なお人柄に惹かれ、年来の知己(ちき)のようになります。

語り合ううちに、この方の成功を祈り、ささやかであってもお手伝いをしたいという思いが湧いてきます。

そして、この領収書の生き方をされている方々同士のご縁を結ぶことの大切さを実感いたします。

(致知出版社 「1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書」より)

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<コメント>

「有難うの人生」=「領収書の人生」とは面白い表現です。

いただいているもの、今あるものに対する感謝をどのくらい本当にそう思い、それを形に表しているか。いかに実直に心を込めた仕事・暮らしをしているか。

私達は、どう考えても天から多大なものをタダでいただいていますね。この体も心も環境も。カーテンを開け朝日を眺める時、いつも深い感謝の念が湧き起こってきます。

さて、人に備わった欲というものもいただきもののひとつです。授けていただいた「ものごとの推進力=エンジンとしての欲」を、有難く大事にしたいと思っています。

欲がなくなったら世の中は発展しないし、困難な状況を切り開いていくことはできません。適切な欲(意欲)は人々の心と体を輝かせ、沈滞ムードを突き破る原動力となるでしょう。

天からいただいたものは、大切にするだけでなく、いかにバランスよく扱っていくか、に心を配る必要がありますね。特に欲はその最たるもの。私など、油断するとすぐ我欲が上回ってしまうので(笑)。

ある人は、放っておくと心の雑草がモサモサ生えてくる、という表現を使っていらっしゃいました。だから定期的に刈り取らなければならないのだ、と。実に言い得て妙です。

社会の成熟と共に、今の日本では、我先にといった我欲むき出しの行動はあまり目につかなくなってきたように感じます。スマート社会という言葉に代表されるIT活用もその一翼を担っているのでしょう。

心の内は熱い思いを伴ったエネルギーに満ち、行動はスマート、ということなら理想的です。スマートであることを最優先にして、内なる熱いものが育ちにくくなっているとしたらちょっと心配です。

私が接する機会のある若者たちは、前者のタイプの人が多く、ひたむきに思いをカタチにしながら、なおかつ謙虚でスマート。素晴らしいです。


 

2023.08.30:[ハモコミ通信2023]

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