ハモコミ通信2022年12月号
今月はいつもどおり街ネタ2つです。生活に取り入れたり、仕事で生かすなどしていただけると本望です。
◎ユーモア
ユーモアとは、人の心を和ませる「おかしみ」、また人を傷つけない上品な「洒落(しゃれ)」といったものを指します。
日本にも古くからユーモアに富んだ人がいました。その一人に「東海道中膝栗毛」の作者である十返舎一九が挙げられます。
一九は家財道具を質屋に入れ、金を工面して飲むほど酒好きだったようです。そのため部屋が殺風景となり、壁に紙を貼り箪笥や棚の絵を描いたそうです。
そんな一九の辞世の句は「この世をば どりゃおいとまに 線香の 煙と共に 灰左様(はいさよう)なら」という洒落の利いたものでした。
一九は近親者に、自分が亡くなった後は、遺体を洗わずにそのまま火葬に出すよう伝えます。
火葬したところ、懐に仕込んであった花火が炸裂して、弔いに来た参列者を驚かせたという逸話も残っています。
四角四面で真面目に生活するのも大事かもしれませんが、極端すぎると、職場や家庭が窮屈になってしまうでしょう。
ユーモアを取り入れて潤いのある生活をしたいものです。
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<コメント>
火葬時に花火で「灰左様なら」とは驚きです。
「東海道中膝栗毛」というのは名前だけは知っていましたが、読んだことがありません。
江戸時代後期、大名から庶民にまで広く親しまれた作品だそうです。いわゆる「弥次さん、喜多さんの珍道中」というのがコレだったのですね。恥ずかしながら初めて知りました(苦笑)。
いろいろな人が現代語訳を出しているようです。これだけ独特のセンスの持ち主ですから、読んで面白いのは間違いないでしょう。
笑いのセンスの古今比較も興味深いですし、一人プチ旅にでも出て、車窓を眺めながら読んでみたい本だなぁと思いました。
◎気持ちの切り替え
仕事をする上で、失敗を経験することもあるでしょう。また、新たな試みに挑戦してうまくいかない場合もあるかもしれません。
そういった際に、後悔して気持ちを切り替えられなかったり、《 次も失敗するかもしれない 》と、チャレンジする気持ちにブレーキがかかる場合があります。
元プロ野球選手の松井秀喜氏は、現役時代に失敗を引きずらないようにするために意識していたことについて、著書の中で次のように述べています。
「『過去』は決して悔やまぬよう心掛けますが、『未来』は違います。未来に対しては、自分に厳しくありたいと考えています。過去はともかく、未来は自分でコントロールできるのですから」
松井氏は、やり直しの利かない過去を悔やむよりも、変えられる未来へ向けてひたむきに練習を続けていたのでしょう。
積み上げた成績はその努力の賜物といえるのではないでしょうか。
たとえ失敗したとしても、その次の行動が大切だと意識したいものです。
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<コメント>
内容的に真新しいことはありませんが、同じことでも「誰が言うか」によって、こちらに響いてくる度合いがまったく違いますね。
2022年もいよいよ残すところあと1か月。
年初に定めた目標や計画について、すでに達成したこと、あるいは失敗してしまったことなどいろいろあることでしょう。
まだここから挽回できることも少なくないと思います。
改めて年初の目標を見返して、気持ちを切り替えて最大限努力していきたいものですね。
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