ハモコミ通信2022年6月号
今月はいつもどおり街ネタ2つです。生活に取り入れたり、仕事で生かすなどしていただけると本望です。
◎面倒なことの先に
どんな仕事にもその仕事特有の苦労があるものです。
一社員であれば「細かい作業が多く、手間暇かかる」、管理職であれば「問題対処に時間を割かれる」など、仕事の手順や社内のコミュニケーションに関して、面倒だと感じながら仕事をした経験はないでしょうか。
面倒とは、「面倒を起こす」「面倒な手続き」というように、通常は手数がかかって不快なことや煩雑(はんざつ)でわずらわしいという意味で使用されますが、「面倒を見る」などのように協力や支援を行なうなどの意味もあります。
ただし面倒と思う作業こそ、仕事を円滑に進め、成果につなげる鍵が隠れています。
アニメーターである宮崎 駿氏は、ドキュメンタリー番組ですぐれた作品を生み出すためには、「めんどくさいとの戦いなんだ」と語っています。
物事を成し遂げるためには手間暇がかかるものです。
人と人、仕事と仕事をつなげ結ぶことを面倒だと感じる時があるかもしれません。しかしながら、その仕事の意味を自分なりに見出し、小さなことにも心を傾けていきたいものです。
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<コメント>
他人の仕事となると、なかなかその苦労まではわかりかねますが、なんとなく想像して質問したりするのが好きです(笑)。
「そうなんですよ!」となると話が弾み、さらにこちらの想像を超えた深い話が聞けて面白いのです。
宮崎駿さんのような非常にクオリティの高い作品を創る方は、こだわりも強いでしょうから、なおさら面倒くさいことが増えていくことでしょう。
手間暇かけて準備したもののうち、何割かしか日の目を見ないということはザラでしょう。
しかし、一見すると無駄打ちに見えることの繰り返しの中で、私達は一歩ずつ前に進んでいるのであり、形になる喜びもひとしお、と実感するわけですね。
◎おかげさま
日本中央競馬会の調教師として通算1570勝を積み重ね、11度の年間最多勝利調教師賞に輝いた藤沢和雄氏が、今年の2月に定年を迎え現役を引退しました。
藤沢氏は、「馬の身になって物事を考えること」をモットーに調教師としての仕事に邁進してきました。
海外の大レースを自身の管理馬で勝利した際のインタビューで次のように答えています。
「人間なんて勝手なモノで、負けると馬のせいにするくせに、勝てば自分の手柄にしたがる。常に『馬のお陰』という気持ちを忘れないようにするため、優勝時の記念写真には出しゃばらず、馬を中心に映してもらうようにしている」
私たちは、いつでもどこでも周囲の人や物に助けられ、支えられて過ごしています。そうしたことを忘れると、慢心や不満の心が生まれてきます。
日頃から相手への感謝の気持ちを忘れず、常に謙虚に、明るく朗らかに働く人の元に、周囲からの応援や評価はおのずと付いてくるのです。
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<コメント>
藤沢氏の通算勝利数、飛び抜けてますね! 常に謙虚な姿勢でいる人には天が味方をしてくれる、としか思えない大記録です。
うまくいったら自分の手柄、うまくいかないのは他人や環境のせい、というのはありがちな話ですね。
また、有頂天になった時に落とし穴があった、という話もよくありますし、自分も経験しています。
慢心と不満はまったく違う心持ちのようですが、実はその大本は、感謝を忘れた心、謙虚さが足りない心、から発しているという点で共通しているのですね。
こういうコラムがいつも目に飛び込んで気になるということ自体、私に向けたメッセージなのでしょう。
有難いなぁ。
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