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ハモコミ通信2021 9月号

ハモコミ通信2021 9月号:画像

 

今月も街ネタをご用意しました。
生活に取り入れたり、仕事で生かすなどしていただけると本望です。


 

◎生徒に遅刻をさせない方法 原田隆史 元大阪市立松虫中学校教諭

私がなぜ生徒指導で神さんと言われたかというと、短期間にしんどい学校を立て直すからです。

そのポイントは二つ。

一つは、学校の秩序を回復させるために警察などの力も借り、徹底指導する。

二つ目は「育てる」ということ。つまり、生徒が何を考えているのかを探り当て、その子の本当の心を知り、その声に耳を澄ますことです。

だいたい事件を起こす生徒は、家庭がしんどかったり、満足に教育を受けていないケースが多いんです。

気を紛らわすために万引きしてもバイクを盗んでも、満足感も充実感も得られない。要するに本心は癒やされたい、分かってほしいと叫んでいるんですね。

そんな子に「煙草を吸うな」と言っても、また吸いますねん。で、どうするかいうたら、彼らのマイナスエネルギーをプラスに転換させる。

具体的には、クラブ活動、クラスの活動、体育大会、文化祭などの活動を多く提供する。その中で何らかの役割を持たせる。

「班長やれ」とか「ライン引きをやれ」とか「清掃せい」とか簡単なことですよ。それを徹底してやらせきるんです。

もちろん私も一緒になって徹底指導します。一切妥協はありません。百回でも二百回でも反復練習させるとね、競技や活動の面白さとは別に、物事をやり遂げたという充実感を感じるんです。

ここで心から生徒を褒めてやる。人間は些細なことでも、それを見ていてくれる人がいて、認めてもらえると心が満たされるんですね。

話はずれますけど、生徒に遅刻をさせない方法を知ってますか?

1回目は本人と親に注意します。2回目は朝校門の前で立っています。三回目は家に誘いに行く。それでもあかんかったら、前の晩から生徒の家に泊まるんですわ。

親御さん、先生に泊まられたら嫌やから、学校に行かせる。要は、そこまで教師はやりきらなあかんと思うんです。

ですから、私は問題のある子を陸上部に入れる。そこで3年間、千日近い間、自分の時間とお金を全部注ぎ込んで、朝から晩まで生徒に付き合う。

すると、掛け替えのない絆が生まれるんです。気がついたら態度がよくなって陸上の成績も日本一ですわ。いま全校生徒380人のうち、70人が陸上部員です。

4月の初めに突然、日本一ばかり集まる大きな試合に無理やり連れていって、出場させてもらうんです。結果はもうケツのケツのケツですわ。

ほんで「おまえら偉そうにしとるけど、陸上の世界ではベベ(最下位)や」と世の中の幅を思い知らせるんです。

悔しくて泣いている生徒に「やるか」と聞くと「やります」。そこからスタートです。

それと同時に、生活習慣を改善させます。朝は自分で起きろ、煙草吸うな、忘れ物するな、と薄紙をはぐようなことから始めるんですね。

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<コメント>

今は(株)株式会社原田教育研究所で原田メソッドの普及等に尽力されていらっしゃいる原田氏。松虫中学校教諭時代に収録された講演を聞いたことがありました。

まさにこのコラムどおり、とても熱血漢で愛嬌と力がこもっていました。

真の教育者というのはここまでやるんだなぁ、凄いなぁ、負けてられないなぁ、と熱い想いがこみ上げてきたのを思い出します。

どうやったらできるか、環境のせいにせず、相手のせいにもせず、良くなる方法は必ずあると信じてあきらめない。信念と熱心さと希望の大切さが感じられます。

時々このようなコラムに触れることによって、ともすると陥りがちな評論家的なふるまいを戒めることができますね。自分自分のフィールドで、大切なことを大切にしていきましょう!

2021.08.30:[ハモコミ通信2021]

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