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ハモコミ通信2020年6月号

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今月も、「まちネタ」(街で見つけたコラムに潜むコミュニケーションのネタ)をお楽しみください。


 

◎決心の強さ

 

 Aさんは年の始めに、ダイエットと足の筋力の強化を目的にウォーキングをしようと決意し、半年経った現在も続けています。

 これまでは、《 これをしよう 》と決意しても、漠然とした気持ちで始めて、途中で怠け心が顔を出して辞めてしまいました。

 ところが、今年は《「何としてもやり続けるぞ!」と決意しなかったから途中で挫折してしまった。最初にしっかりと決意しなくてはだめだ 》と自身を叱咤激励するもう一人の自分がいたのです。

「決心の強いか弱いかによって物事の成否が決まる」「一念天に通ず」と言われます。

 Aさんがここまで続けられたのは、最初にしっかりと決意したからに違いありません。

 最近では、Aさんの妻も《 足腰を鍛える 》と決意し、夫婦でウォーキングをするようになりました。

 夫婦の会話がこれまで以上に増え、Aさんは、ますます快調に目標に向かって歩を進めています。

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<コメント>

 決めたことを完遂できるか、目標が達成されるか、という時に、たくさんの要素が絡んできますね。

 その中の一番はこの『決心の強さ』でしょう。

 誰もが何事かを成し遂げようと思うわけですが、この事例のように漠然として始めたことは続かないことが多いですよね。

 決心を弱める出来事として「自ら例外をつくる」というのがあると思います。

 今日は雨だから、とか、今日はせっかくご馳走してくれるっていうから、とか、やらなくてもいい理由、やりたくなくなる理由が次々目の前にやってきます(笑)。

 反対に決心を強めるには「例外をつくらない」というのがおすすめです。あんな大変な状況でもなんとか続けることができた! そんな経験が繰り返されると、もうしめたもの。

 例外をつくりたくなる弱い気持ちとの闘いは続く(笑)。

 


 

◎五ヶ瀬(ごかせ)ぶどうカンパチ

 

 宮崎県延岡市の飲食店では、ぶどうの皮を餌に混ぜて養殖した「五ヶ瀬ぶどうカンパチ桜舞(おうぶ)」が人気を集めています。

 養殖に取り組むのは、地元の水産会社です。カンパチのブランド化を模索していた2015年の夏、五ヶ瀬ワイナリーの支配人から、「ぶどうの皮をカンパチの餌に混ぜてみてはどうか」と提案されました。

 ぶどうの皮には抗酸化作用があり、ポリフェノールなどの健康成分を多く含んでいます。その皮を粉末にして餌に混ぜ、与える時期などを試行錯誤して約1年半後、適度に脂がのり、さっぱりした味のぶどうカンパチが誕生しました。

 これまでと同じ商品や手法にこだわると、消費者のニーズに応えられない場合もあります。その時は、色々なことを見直して見るチャンスではないでしょうか。

 今あるものと別のものを組み合わせたり、改善改良したりすると、新たな商品の誕生へとつながるものです。

 ヒントは無数にあり、打つ手は無限にある、と心得て仕事に励みたいものです。

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<コメント>

 今ほど様々な変化を強いられている時はないかもしれません。そしてそれは、ちょっとした工夫レベルで解決できるものではない、という人もいるでしょう。

 しかし、先人達が乗り越えてきた苦難を考えた時、今は知識の蓄積、情報網の発達、基本的インフラの発達など、昔とは比べものにならない底堅いベースがあります。

 すでにあるものへの感謝の心と、『人が求めているものに応える』というシンプルな原則に立ち返る時、それまで見えなかった新しい何かが必ず見つかるはず。

 ヒントは無数にあり、打つ手は無限にある。本当にそのとおりです。私もやります。

 緊急事態宣言の解除を受け、新しい時代、未体験時代の幕が開かれました。これまで以上に一人ひとりが自分で考えて考えを巡らせて広い視野で構想し、行動することが求められてきそうです。

2020.06.01:[ハモコミ通信2020]

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