ハモコミ通信2010年2月号「モノはそれを生かす人に集まる?その1」
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モノはそれを生かす人に集まる ? その 1
モノに意思はあるか? 簡単にはYes とは言い難いけど、No とも言いにくい、と思っている人は少なくないと思います。
ちなみにここで言うモノにはお金も含みます。
お金持ちのインタビュー番組などで、よく聞かれる話は、お札を大切に扱っているという類のこと。財布に入れる時や人に渡す時、必ず紙幣を同じ向きにキッチリ揃えるということです。
簡単なことなので私も実践していますが、今のところ??? まあ借金苦になってるわけではないので、悪くはないのでしょう(笑)。
モノを「生かす」の前段階として「丁寧に扱う」 ということがまず大切なのでしょう。
千葉県の中堅運送会社の事例をご紹介します。
その会社では毎年大小さまざまな事故に悩まされていたそうです。あるとき社長が心を入れ替え、トラックを大切にすることを徹底したそうです。
新しいトラックが来るときに歓迎式をするのはもちろん、廃車のときもピカピカに磨いて全社員総出で感謝をこめて見送ることにしたのだそうです。さらに日常のトラックの清掃も徹底させたそうです。
するとどうでしょう。事故率が格段に下がったというのです。
他に 「気にする」 というのもポイントとなりそうです。
ある商店街の中で売上断トツを誇る商店のお話です。
あまりに売上が好調だというので、雑誌の取材が入ったのです。初日インタビューをしたときには、他の商店と品揃えその他、違いがあまり感じられなかったそうです。
答えが見つかったのは、翌日その社長の1日を密着取材したとき。
社長は朝7時にシャッターを開け、まず奥の倉庫に入るなり、元気よく「おはよう!」と在庫の商品に声をかけたそうです。「さあ、君たちの居場所はここじゃないぞ。お客さんに使ってもらう現場で活躍しておくれ。今日にでも出発だ」と檄を飛ばしたのです。
そして愛情をこめた眼差しで、「タワシくん、おはよう。急須くん、元気か?」と、個別の商品に手を触れながら、挨拶をしていったのだそうです。
そんなの変だ! とお思いでしょうか?
実は私もこれに習って2年ほど前から毎朝続けています(笑)。在庫商品や包装紙・のし紙など、ひとつひとつに目を配りながらその増減の動きを常に把握します。そして感謝の気持ちを込めて実際に声を出してこう言うのです。
「おはよう、タオルくん。いつもありがとう。君たちの活躍の場所は現場だよ。お客様の現場で働いておくれ。ここは長くいる場所じゃないよ。ありがとう。」
さていよいよ 「生かす」 です。
モノを生かすためには、その特性をよく知り、特性にあった使い方をすることはもちろんですが、使い方の工夫なども大切ですね。
おっと、紙面がなくなってしまいました。続きは次回をお楽しみに。
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