ハモコミ通信2020年5月号
今月も、「まちネタ」(街で見つけたコラムに潜むコミュニケーションのネタ)をお楽しみください。
◎名作に学ぶ
1962年に日本で上映されたアメリカの映画「ハスラー」は、アカデミー賞の撮影と美術部門を受賞しました。ビリヤード映画の名作といわれています。
名優ポール・ニューマンが演じるエディという若き天才プレーヤーは、15年間無敗を誇る伝説のプレーヤー、ミネソタ・ファッツに闘いを挑みます。
序盤はエディの若さと天才的閃きによるプレーで、ファッツを圧倒します。エディはワンゲーム取る度に勝利の美酒と称し、酒をあおります。
一方のファッツはワンゲームが終わる度に手を洗い、身だしなみを整えて次のゲームに臨みました。その後、40時間に及ぶ攻防の末、エディは完膚(かんぷ)なきまでにファッツに叩きのめされてしまうのです。
「勝って兜の緒を締めよ」という諺があります。成功したからといって気を緩めず、さらに心を引き締めて取り組みなさいという意味です。
物事がうまく運ぶと有頂天になりがちです。しかし、喜び過ぎれば心が乱れ、次に失敗を招きかねません。成功した時こそ、気持ちを引き締めたいものです。
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<コメント>
私の青春時代には、トム・クルーズとポール・ニューマン主演の「ハスラー2」が話題になっていました。
どちらも観てませんが(笑)。
このコラム、短い文字数ながら映画の肝の部分を上手に切り取っていますね。とても興味を惹かれましたし、思わず「ハスラー2」も含め、あらすじを読んじゃいました。言葉は人を動かしますね。
さて、短期戦であれば才能だけでもなんとかなるが、長期戦となると、その人の心のありよう、心の整え方、そして人間性そのものが勝負のゆくえを左右する、ということでしょう。本当にそうだなぁ、と思います。
今、私たちが直面している新型コロナウィルスとの闘い(?)もまさに長期戦。そして、それよりもっと長い「人生」という超長期戦にいかに向き合っていくか。
長いといっても1日の積み重ね。「今」を正々堂々真摯に生きる!ですね。
◎ハチクマの世界
タカ科の渡り鳥である「ハチクマ」は、蜂を食し、姿がクマタカに似ていることからそう呼ばれています。
ロシアなど北方地域で繁殖し、日本やアジア方面に渡り越冬します。詳しい生態は不明なハチクマですが、仲間と助け合う面があることが知られています。
自然界は弱肉強食の世界です。例えば、鳥の中には、雛鳥であっても、餌にありつくために、元気な雛が弱い雛を巣から落とすことがあります。しかし、ハチクマの雛は争うことがなく、親の与える餌を順番に食べます。
また、親鳥たちも同様で、大きな蜂の巣の攻撃に成功した場合、仲間同士で争ったりせず、他のハチクマたちと共に巣の中の幼虫や蛹(さなぎ)を食べるのです。
傷を負えば餌をとれなくなり、命に直結する厳しい世界にあって、共存の鳥だからこそ、ハチクマは餌にありつき生き延びることができます。
自然のサイクルの中で、鳥や獣たちは様々な術(すべ)を使って生きています。共に支え合うという一面に注目したいものです。
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<コメント>
弊社は、蜂対策・熊対策の商品を販売しています。
それなのに不覚にも『ハチクマ』という鳥がいるとは知りませんでした(苦笑)。
従順で協調性があり、共生社会のお手本のような鳥ですね。自然界は参考事例の玉手箱です。
全都道府県に緊急事態宣言が出されている今、この状況のどういう面に着目すればいいのか? 大自然から何を学んでいけばいいのか?
自分のこと、家族のこと、仕事のこと、職場のこと、社会のこと、世界のこと…。う〜む…。一番苦手な『我(が)を抑える』、かな…。。。
少なくともハチクマに負けてはいられません。
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