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ハモコミ通信2007年3月号

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「聞き出す」技術 その3        

      

 ビジネスコミュニケーションの中で、非常に重要な位置を占める「聞き出す」技術。
 
 今月もこのテーマを深掘りしてみましょう。「できない」と言われてからの展開についてです。
  「この仕事、週末までやってもらえますか?」
  「時間がありません。無理です。」
  「それじゃ、来週の月曜日までは?」
  「う〜ん、難しいですね。」
  「もういいよ、他の人に頼むから。」
 
 よくありがちな会話じゃないでしょうか? こんなとき、「なぜ出来ないんだ」「無理すれば出来るだろう」などと問い詰めると、相手は意固地になって、ますます拒絶されてしまいますね。
 
 そもそも口癖のように「無理」「難しい」という言葉を簡単に使う人は、その言葉が行動を止めてしまっていたり、先延ばしにしていることに気がついていないことが多いものです。やったことがない仕事で不安だ、という心理が見え隠れする場合もあるでしょう。
 
 では、どうすればいいでしょうか?
 
 例えば、「出来たとしたらどうなりますか?」という質問で、可能性の結果を先に描いてもらう、という方法があるようです。その結果が、本人にとって心地いいものだったりすると、では他のことを後回しにしてやってみようか、とか、なんとか集中してやってみようか、という前向きな思考パターンに入る可能性がありますね。
 
 もう一つ、「出来るとすれば、時間のほかに何が必要ですか?」という質問もあるでしょう。この部分は外注に回して、この部分はだれそれに手伝ってもらって、という具体的な対策がでてきそうですね。

2007.03.01:[ハモコミ通信2007]

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