ハモコミ通信2010年3月号「モノはそれを生かす人に集まる?その 2」
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モノはそれを生かす人に集まる ? その 2
先月号では、モノを「生かす」の前段階として「丁寧に扱う」 と 「気にする」 ということについて、いくつかの事例を紹介させていただきました。
※ここでいうモノはお金も含みます
モノを「無駄にしない」ということも大切な要素だと思います。
近年日本人が忘れがちな美徳が、ケニアの環境活動家でノーベル平和賞を受賞したワンガリ・マータイさんにより「MOTTAINAI」として全世界に伝えられ、逆輸入されましたよね。
意外と本物の大金持ちはこの精神をしっかり持ち合わせていると、本田健氏も述べています。
また、大金持ちではないかもしれませんが、マザー・テレサが来日の折、新幹線の給水の紙コップを捨てるのがもったいないと、母国まで持ち帰ったという逸話があります。
注意しなければいけないのは、同じ「もったいない」でも「これは俺のものだ、誰にもあげない」という囲い込み精神が強い場合です。
猿蟹合戦の猿がその代表例ですね。
この対極が「喜んで差し出す」という形でのモノの生かし方です。
J・スキナー氏が面白いことを言ってました。「モノは、独り占めすればそのまま。分け合うとお金になる」と。
例えば「この車は俺のものだ。誰も乗せないぞ」ですと、何も生み出しませんが、「どうぞ乗ってください」とやるとタクシービジネス、「自由に乗り回してください」ですとレンタカービジネスになる、というのです。
桃太郎は「どうぞキビ団子を食べてください」と差し出したわけですし、GOOGLEは「どうぞ自由に無料で検索エンジンを使ってください」、投資家は「どうぞ私のお金を使ってください」・・・。
ポイントは、「思い切って」「喜んで」「先に」 「十分に」ではないかと思います。
もちろん見返りを期待していることもあるし、そうでない場合もありますね。
見返りとしては桃太郎のように鬼退治(+アルファ宝の山)だったり、GOOGLEは世界的認知度・大きな広告収入・新ビジネスのタネなど、投資家はお金。
もちろんすべてにおいてリスクは覚悟です。
「喜んで差し出す」のは、モノやお金に限ったことではありませんね。社会に対する何がしかの献身(仕事へのひたむきな努力)などに置き換えても成り立つ話です。見返りは『徳』という人格だったり、素敵な『顔』だったりするかもしれません。
このようなことを、S・コヴィ−氏は「7つの習慣」の中で「天に貯金する」と表現しており、後で引き下ろす時には利子が付いてくると言っています。
「金は天下の回りもの」と言われながら「なかなか俺のところには回って来ないなぁ」などとかつてはよく冗談半分に言ってました(^−^)
単に、ポイントをはずしていただけなのでしょう。もちろん今も外れっぱなし・・・^_^;
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