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ハモコミ通信2014 11月号

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今月も、「まちネタ」(街で見つけたコラムに潜むコミュニケーションのネタ)をお楽しみください。


 

◎ 物の見方

 人にはそれぞれ、物事に対する捉(とら)え方があります。Tさんは、捉え方の違いで、たびたび同僚と衝突していました。

 周囲からは、「話がずれている」「歩調が合っていない」と指摘されます。「T君は物の見方を変えていかなくてはね」と助言してくれる先輩もいました。

 疎外感を感じ、《 どうして思いが伝わらないのか 》と自問自答する中で、ある上司の一言が、Tさんに勇気を与えました。「人と見方が違うことを直す必要はない。しかし、何が違うのかを明確にすることだよ」。

 人と人が寄り合えば。感性の違う人は必ずいます。一方の感性を押し付けるのではなく、また押し殺すのでもなく、多様な感性が結び合うことで、想像を超える成果が上がるのでしょう。

 捉え方の相違を考慮しながら、一つの目的に向かっていくのは、集団生活の醍醐味です。対立するより、結び合うことを目指して、今以上の成果を生み出していきたいものです。

 

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<コメント>

 言われてみればこのとおりなのですが、いざ、ずいぶん偏(かたよ)った捉え方をする人だなぁ、という人と向き合った時でもそう思えるか?

 どうも私たちは、相手に変わってもらいたい、と思う生き物のようですからね(笑)。

 この上司のように、大らかで的確なひと言で、人に勇気を与えられたらいいですね。

 文化圏の違う人達との関係づくりは、お互いに相手を理解しようという姿勢が肝心ですね。むずかしいのは、違うようには見えないけど違う場合かもしれません。

 


 

◎常識を超えた発想

 何か問題が生じた時、わずかに視点を変えるだけで、解決に至ることがあります。課題を見つけた時こそ、これまでの固定観念を見直すチャンスです。

 先入観に囚(とら)われない発想を教える西洋の昔話があります。

 昔、ある街に、パズル作りの名人がいました。糸を複雑に結んで繋(つな)ぎ合わせた彼のパズルは完璧で、あまりに難解なため、その国の王でさえ解くことができませんでした。

 国王は、側近の巫女に、「はたして、あのパズルを解けるものはいるであろうか?」と尋ねました。巫女は「今は誰も解けません。今後解けるものが現れたら、その者は世界を手中にする人物となるでありましょう」と答えました。

 それから数百年後、この地を通りかかったマケドニアのアレキサンダー大王によって、この結び目は解かれました。大王は、パズルを目にするなり剣を抜き、糸の結び目を切り離してしまたのです。

 一見無謀と思える方法ですが、見方を変えれば、常識に囚われない画期的な解決策であるといえるでしょう。

 

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<コメント>

 アレキサンダー大王じゃなく、ただの粗放者がこれをやったらどう評価されるんだろう?と思ってしまいました。

 同じ言葉でも、誰が言うかで受け止め方も違い、その効果も違ってきますね。特に男性社会では実績がものを言うわけで、常に精進が求められます。

 今はアイデアひとつでおもしろい仕事ができる時代。

 柔軟な発想に務めたいと思います。

 

2014.11.05:[ハモコミ通信2014]

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