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ハモコミ通信2006.10

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コミュニケーションの本当の意味 その2        
         
                              
 コミュニケーションの本当の意味とは、どういう反応が実際に引き起こされたか、ということでしたね。

 ある催眠術師に男が言いました。「オレは絶対に催眠術になんかかからない」

 催眠術師は何かを紙に書きつけると、「よろしい。では始めましょう。あなたは少しずつ催眠術が効いてくる。だんだん体が重くなって立ち上がれなくなる・・・」 そこで、男は得意げな顔で立ち上がりました。催眠術師はニッコリとポケットから先程の紙を取り出し、会場のみんなに見せました。そこに書いてあったのは、「あなたは今、立っている」でした。

 これは催眠術というよりは心理学ですね。私もこれを中学生に実験してみたら、まさに引き起こしたい結果どおりになりました。反抗的な人にはわざと逆のことを言う、というワザもときに有効ですね。

 窓口の人が、おしゃべりしながらモタモタと書類を持ってきて、無愛想に「ここに名前と必要事項をお書きください」と言ったとします。そのコミュニケーションの本当の意味は?

 「必要事項を書いてください」ではなく、「お客様、怒ってください」というものである可能性が非常に高いというのはいうまでもありません。

 以下は、ずいぶん前のハモコミ通信に書かせていただいたことです。コミュニケーションにおいて、実際に話された内容が占める割合は7%ほど。38%はそのときの声の大きさ、高低、テンポなど。そして、残りの55%は顔の表情や目線の合わせ方、間の取り方、体の使い方など、いわゆる非言語表現が占めています。

 望む結果を考えると、ときには「沈黙は雄弁」も大いにありですね。

2006.10.01:[ハモコミ通信2006]

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