記事詳細ページ

ハモコミ通信2008年11月号 マンボウスイミングで学んだこと その2♪

ハモコミ通信2008年11月号 マンボウスイミングで学んだこと その2♪:画像

▲クリックして拡大画像でご覧ください


マンボウスイミングで学んだこと その2
     

 先月に引き続き水泳のお話。50m泳ぐと息絶え絶えだった私のクロール。ある時ふと「 1500mを連続でスイスイ泳げるようになりたいなぁ」という願望が湧いてきて、週1回のプール通いが始まったのでした。

 「連続で」のほうは、マンボウのような超ゆっくりではありますが何とか達成できたので、「スイスイ」にチャレンジです。そこで再度モデリング(マネ学習)をしてみようと思いました。上手な人の、手のかき方、息継ぎのタイミング、バタ足の具合。これらはモデリングの基本VAKのうちのK(体の使い方: Kinesthetic)。V(焦点の当て方: Visual)、A(言葉の使い方: Auditory)については、見ているだけでは埒(らち)が明きません。そこでいいことを思いつきました。

 プールの監視員の人に指導してもらおう! というものです。夏休みの子どもの水泳監視とは違い、夜のプールにはおぼれそうな人は来てません。こう言っちゃなんですが、暇そう、に見えたのです(*^_^*)。

 私がいく時間帯にいることの多いI さんを勝手に師匠にしてしまいました。I さんも熱心な下手っぴが生徒になって、ちょっとやりがいも感じているようです。「視線は向こう岸へ(V)」「頭が沈み過ぎ(K)」「手の入水が手前に入り過ぎ、もっと遠くへまっすぐ(K)」「一番進むのは体が伸びている状態を維持している時よ(V・K)」・・・。100m泳いでは手取り足とり指導をいただき、またそれを意識して泳ぐというスタイルを続けました。

 I さんは褒め上手。ちょっとでもよくなると褒め、悪い部分を指摘するのはこちらが求めるときだけ。それもかなり気を遣ってくれました。あるときいつものI さんの代わりにKさんが担当に。100m泳いで、「どうでしたか?」と聞くと、いきなりいろいろ欠点を説明されました。確かにその通りなのでしょうが、もうちょっと優しく言ってほしいなぁ、などとついついI さんと比べてしまいました。

 ところが・・・。Kさんの言うとおりやってみたら、これまでなかなかできなかったことができるようになったのです。はっきり一皮むけた感じがしたのです。実際はI さんも言っていたことなんだけど、表現が違っていたからか、スーッと体に入ったのでしょう。

 I 先生がダメで、K先生が優秀というわけではもちろんありません。同じ人からだけ教わるのではなく、違った人の目、焦点の当て方、表現の仕方、が必要なんだなぁ、と改めて感じた次第です。浅田真央ちゃんがコーチを変えたりしているのはそういう意味なのですね。こうしてプカプカマンボウは、少しずつスイスイに近づいていっています。
 
 最後にマンボウ時代、息苦しさの中でふと湧きいてきた感情についてお知らせしますね。

 自分は確かに今息苦しくなってきている。けれど、立ち止まってしまえばいくらでも存分に空気を吸えるじゃないか。喘息や肺に疾患のある人は、日常の呼吸が苦しいわけでしょう。そんな人に対して、また、そこから派生(はせい)して、父を含め病気で苦しんでいる人たちすべてへ思いが至り、優しくいとおしい気持ちがとめどなく湧いてきました。酸欠は人を優しくするのかな(*^_^*)。

2008.11.01:[ハモコミ通信2008]

Access 7,045,376pv Today 710pv Yesterday 2,530pv