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ハモコミ通信2009年2月号 ライフロール(人生上の役割)その1

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ライフロール(人生上の役割) その1


最近ワークライフバランスという言葉をよく耳にしますね。社会全体としての雇用のあり方という視点で捉えられていることのほうが多いように感じますが、ここでは個人の生き方として捉えてみます。


アメリカの心理学者ドナルド・E・スーパー氏が提唱したライフロールという考え方を図に表すと以下のようになります。 ※ロールというのは役割のこと。




もちろん人それぞれですから、両親を早く亡くされた方は、一番下の「子ども」という役割が短いでしょうし、生涯学習者(会社帰りに英会話スクールに通ったり、資格取得のための勉強をしたりなど)という役割は途切れ途切れかもしれません。結婚しなければ配偶者と親という役割はありません。家庭人という役割も独身の人にとっては必要最小限の家事をこなす時間ということになるでしょう。


また、同じ役割でも、「子ども」と言ったとき、自分が子どものころと、大人になってからの「子ども」は意味合いが違いますよね。そう、親孝行したり介護したりといったことが発生してくるのです。


さて、何を言いたいかといいますと、このような役割を持っている、という自覚を持ちながら、ではどの時期にどの役割をどのくらい優先させるか、という自分なりの基軸を持っておくと心が軽くなりませんか?ということなのです。どんな役割を持ってどのくらいの割合で大切なことを優先させていくか。これがその人のその人たる所以(ゆえん)なのでしょう。


例えば、仕事と家事、そして親としてのことでアップアップなところにPTAの役員の仕事(市民)がまわってきたとします。


そのように役割が複層したときこそ、この割合を考えることによって、周りに振り回されていると感じることなく、自分自身をコントロールできるのだと思います。


ワークライフバランスというと、仕事を減らす方向の話が多いのですが、逆もありでしょう。この時期は仕事優先でいいのだと割り切っておくことにより、やらされ感ではなく、自らの意思、積極的な気持ちで乗り切っていけると思うのです。
 

2009.02.01:[ハモコミ通信2009]

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